大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受ける際、「どの医療機関で受けるか」はとても重要です。
その質を判断する一つの指標として、近年注目されているのが ADR(腺腫発見率) です。
今回は、このADRについてわかりやすくご説明します。
ADR(腺腫発見率)とは?
ADRとは、Adenoma Detection Rate(腺腫発見率) の略で、大腸内視鏡検査を受けた方のうち、腺腫(前がん病変)が見つかった割合を示す指標です。
大腸がんの多くは、腺腫(ポリープ)から時間をかけて発生します。
そのため、腺腫の段階で発見し切除することが、大腸がんの予防につながります。
つまりADRは、
「どれだけしっかり病変を見つけられているか」=内視鏡検査(大腸カメラ検査)の質
を示す非常に重要な指標といえます。
なぜADRが重要なのか
大規模な海外研究において、ADRが高い医師ほど将来的な大腸がんの発生率や死亡率が低いことが報告されています。
これは、腺腫を見逃さずに発見・切除することで、がんになる前に予防できていることを意味します。
そのため現在では、ADRは世界的にも内視鏡の質を評価する最も重要な指標の一つとされています。
ADRの目安
一般的に、質の高い内視鏡検査の目安として以下が知られています。
全体:25%以上
男性:30%以上
女性:20%以上
これらを満たしているかどうかが、
一定の質を担保しているかの判断材料となります。
ADRを高めるために大切なこと
ADRは単に技術だけでなく、検査の姿勢や環境にも大きく影響されます。
例えば以下のような点が重要です。
・観察時間を十分に確保すること
・腸管内をきれいにして検査を行うこと
・ひだの裏まで丁寧に観察すること
・小さなポリープも見逃さない意識
・画像強調などの技術を適切に活用すること
このように、丁寧で質の高い検査の積み重ねがADRの向上につながります。
当院の取り組み
当院では、
・鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査
・十分な観察時間の確保
・拡大内視鏡を用いた詳細観察
・小さな病変も見逃さない丁寧な観察
を大切にし、「見逃さない大腸カメラ検査」を心がけています。
当院の大腸カメラ検査の流れについてはコチラです。⇒大腸カメラ検査・当院の特徴
