便潜血検査で陽性と言われた方へ
「症状がないから大丈夫」と放置せず、大腸カメラを
便潜血検査は、便の中に目に見えない微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。主に大腸がんや大腸ポリープなどによる出血を見つける目的で、健康診断や大腸がん検診で広く行われています。
大腸がんは、早期の段階では自覚症状がほとんどありません。進行してから血便、便に血が付く、便通異常などの症状が出ることがあります。症状がない時期に見つけるためにも、便潜血検査は大切な検査です。
日本では、大腸がんは決して珍しい病気ではありません。国立がん研究センターの統計では、大腸がんは2023年のがん罹患数で男女計第1位、2024年のがん死亡数で男女計第2位、女性では死亡数第1位とされています。生涯で大腸がんと診断される確率は、男性で約10人に1人、女性で約13人に1人です。
便潜血検査が陽性=大腸がん、ではありません
便潜血検査が陽性でも、必ず大腸がんというわけではありません。痔、炎症、大腸ポリープなどでも陽性になることがあります。
ただし、便潜血検査だけでは「どこから出血しているのか」「大腸がんやポリープがないか」は判断できません。そのため、陽性となった場合は、精密検査として大腸カメラを受けることが大切です。
1回だけ陽性でも、大腸カメラが必要です
便潜血検査は2日分の便を採取する方法が多く行われています。
そのうち1回だけ陽性で、もう1回が陰性だった場合でも、精密検査の対象です。
日本消化器内視鏡学会でも、便潜血検査が1回でも陽性の場合は、大腸内視鏡検査を受けることが強く推奨されています。1回のみ陽性だった方でも、大腸がんや高リスクポリープが見つかることがあります。
「痔があるから大丈夫」「もう一度検便して陰性なら大丈夫」と自己判断せず、一度、大腸の中を直接確認することが重要です。
便潜血検査のメリットと限界
便潜血検査は、体への負担が少なく、食事制限や薬の制限も基本的に不要な検査です。国立がん研究センターの大腸がん検診ガイドラインでは、便潜血検査免疫法は大腸がん検診として推奨グレードAとされています。
一方で、便潜血検査は万能ではありません。大腸がんがあっても陰性となることがあり、逆にがんがなくても陽性となることがあります。便潜血検査で陽性となった場合に大切なのは、再検査を繰り返すことではなく、精密検査として大腸カメラを受けることです。
当院の大腸カメラについて
当院では、便潜血検査で陽性となった方の精密検査として、大腸カメラに対応しています。
大腸カメラでは、大腸の中を直接観察し、大腸がんや大腸ポリープ、炎症などがないかを確認します。必要に応じて、検査中にポリープ切除を行います。
ご心配な事が色々あると思います。是非の大腸カメラのページもご確認下さい🍀⇒
便潜血検査で陽性を指摘された方、健診結果で「要精密検査」と記載されていた方は、お早めにご相談ください。
よくあるご質問
Q. 便潜血陽性と言われました。もう一度、便潜血検査を受ければよいですか?
A. いいえ。便潜血検査が一度でも陽性となった場合は、再度便潜血検査を行うのではなく、大腸カメラによる精密検査が必要です。
Q. 痔があります。痔の出血だと思うのですが、大腸カメラは必要ですか?
A. 痔で陽性になることもありますが、大腸ポリープや大腸がんが同時に隠れている可能性もあります。便潜血検査だけでは出血の原因を判断できないため、大腸カメラで確認することをおすすめします。
Q. 症状がありません。それでも検査は必要ですか?
A. 必要です。大腸がんは早期には自覚症状がほとんどありません。症状がない段階で発見するために、便潜血検査と、陽性時の大腸カメラが重要です。
日本消化器がん検診学会の2018年度全国集計では、大腸がん検診の受診者は4,742,756人、要精検者は266,654人、精密検査受診者は158,529人、発見された大腸がんは5,829人でした。
便潜血陽性者全体のうち大腸がんが見つかる割合は、約2.2% 約45人に1人
実際に精密検査を受けた人のうち大腸がんが見つかる割合は、約3.7% 約27人に1人
検診受診者全体からの大腸がん発見率は、約0.12% 約800人に1人
人によって感じ方は違うと思いますが、上記の結果から検査をおすすめいたします🍀
便潜血検査で陽性と言われた方へ
便潜血陽性は、必ずしも大腸がんを意味するものではありません。
しかし、大腸ポリープや早期大腸がんが隠れていることがあります。
1回だけ陽性の場合でも、再検査ではなく大腸カメラによる精密検査が必要です。
健診で「要精密検査」と言われた方は、お早めにご相談ください。
